シナリオの作り方 2 ギミック編(1)

事件を考えるのって面倒だって人も多いと思います。実際オレもそうです。そうなんですが、自分で考える必要ってあんまりなかったりします。実際にはテレビや漫画のシナリオを弄ったりするだけで、十分使えます。弄るって言ってもそのまま使うのはNGです。そして、元ネタを知らないとついて来れないってのもNGです。一つ例を挙げてやっていきたいと思います。

女子大生がストーカーに殺される事件が発生。担当の江上は雨宮を連れて被害者の司法解剖に立ち会い、逃走中に階段から落ちて怪我をした容疑者に面会する。そして凶器が発見されていない事や被疑者が病院に入院している事などから、警察の意向に逆らって逮捕を見合わせ、引き続き捜査続行を指示する。

が、その夜、容疑者小山田は病院を脱走。江上は警察だけでなく、マスコミからも非難を浴びることになる。容疑者の写真を見た久利生の一言から真犯人の可能性を見出した城西支部の面々は、謹慎中の江上を救うため独自に捜査を開始。大手法律事務所から移籍話が舞い込んでいた芝山も、無銭飲食の事案を担当していた久利生も捜査に参加する。

検察の独自捜査に反発を強める警察。慣れない捜査に四苦八苦する検事・事務官達。だが捜査の甲斐なく、小山田逮捕の一報が届く。誰もが諦める中で久利生は尚も諦めようとはしなかった。
 
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

  
これはご存知の方も多いと思いますが、最近映画化された「HERO」のドラマの第四話のあらすじです。少し見てアイデアとして使えそうだったのでピックアップしました。これだと、情報が多すぎて使い難いので、ばっさりと削っていきます。

女子大生がストーカーに殺される事件が発生。逃走中に階段から落ちて怪我をした容疑者に面会する。そして凶器が発見されていない事や被疑者が病院に入院している事などから、逮捕を見合わせる。
その夜、容疑者小山田は病院を脱走。江上は警察だけでなく、マスコミからも非難を浴びることになる。容疑者の写真を見た久利生の一言から真犯人の可能性を見出した城西支部の面々は、謹慎中の江上を救うため独自に捜査を開始

とりあえず、これだけに削っていきます。イメージ的にはあらすじのあらすじを作る感じ。
さらにエッセンスだけに要約していくと

  • ストーカーと思われる男性に女性がさされて死亡
  • ストーカーと思われる男性は逃走する
  • 調査員が責任を追求される
  • 一つの意見でオセロのように周りの見方が変わって捜査開始

こうみてみると、ストーカーの男性は無実っぽく見えます。そして、話に大きく関わっている。PC1にしてみます。となると、彼を逃がした人間(追求されている人)はPC1と知り合いという事が妥当かな。そして、最後の一人は普通にPCって事でOKかな。後一枠くらい欲しいから、殺人現場に居合わせたPCがいてもいいかもしれない。
となると、次の課題はなぜ女性は殺されたのか?その辺は女性についての設定を固める事によって進める事が出来る。このまま続けようと思ったけど、長くなりそうなので明日に回します。
 
今回決定したのPCの立ち位置。ハンドアウトまでは行かないにしても
PC1 ストーカー殺人事件の加害者として警察に追われる
PC2 PC1の知り合いであり、事件の調査をする事になる
PC3 事件が起きた際にそのマンションにいた
とまあ、こんなかんじ