リアリティは必要か?

 今回はTRPGとはあんまり関係のない話。システムを自作する人にとっては役に立つかもしれないけど、シナリオ書く人には役に立たないかもしれない。
 よく、小説やら漫画を書くと「リアリティがない」って言われたことありません? もしくは人の作品にそう感じたことありません? 個人的にはそういうものは必要ないって思ってます。その理由はこれから述べていきます。
 ただし、全く気にしないでいいかと言われるとそんなわけにも行かないのです。
 例えば、「小学生一年生の殺し屋が、デビルメイクライのダンテみたいに、デザートイーグルみたいなデカイ拳銃を二挺拳銃で撃ちまくり、馬鹿でかい剣を振り回して、悪党をばったばった切っていく話」というのを考えたとします。
 さてさて、このままだとリアリティなんて全く在りません。百万歩ゆずって小学生の暗殺者がいたとしても、その後の設定がないだろ!!って感じです。じゃあ、「実はこの小学生は謎の秘密結社によって誘拐され、体の98パーセントを現代の科学では説明できない機械にされてしまっている」という設定をつけましょう。どこかさっきの設定が無理なところってありますか? 機械だからパワーあるから銃撃ちまくれるし、ブースターで加速しながらアクションも出来るし。意外とあんな無茶な設定でも裏づけられると、リアリティがでてくるわけで。少なくとも、絶対ありえない、とは言えない程度ですけど。
 でも、そんなの反則だ!って思う方もいると思います。多分それが大多数。でも、コレを言い出すと魔法のあるファンタジーは全部ダメって事になってしまいます。なぜかといえば魔法って実在しないので。ならば、何故ファンタジーにリアリティーを感じないと文句をいう人はいないのか? それは「魔法が存在する」って世界観によってリアリティのあるものだと保障されているからです。要は世界観で有るといってるものを無いって言っても始まらないんです。
 つまり、リアリティなんてそんなもんです。世界観で保障されている範囲だったら、どんな設定でもOKなんです。逆に言えば、しっかり裏づけをしましょうって話。